『意味怖』いつものように山に登りました。

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その日、私たち山好きの4人は、いつものように山に登りました。
何回か登ったことがあった山なので
冬山でしたが、日帰りのトレッキング程度の軽装備でした。

気象情報に裏切られ、帰途につこうとしたあたりで
天候が崩れ吹雪に見舞われました。
下山する道が分からなくなり、さまよう羽目になりました。

日が落ち、あたりが暗くなってきたころ、
仲間の1人が山小屋を見つけました。
吹雪はおさまりそうになかったので
私たちはそこで風雪をしのぐことにきめました。

山小屋はながらく使われている形跡がありませんでした。
戸は軋みましたが、鍵はかかっていませんでした。
闇につつまれる前のかすかな外光で中を確認したところ、
正方形の小屋であることが分かりました。
が、そうこうするうちに夜闇に包まれ分からなくなりました。
風が入らないように戸を閉めました。

小屋の中ではおたがいの顔はおろか、
姿もよく見えません。

気温はどんどん下がってきました。小屋の中とはいえ、
朝まで寝るとと凍死してしまうので、一計を案じました。
正方形の小屋の真ん中に荷物をまとめ、4人で小屋の各隅に
散ることにしました。そして壁伝いに一つの隅から
隣の隅へとあるき、そこの隅に待機している人にタッチして、
タッチされた人が同様に隣の隅へあるいて……と、
時計回りにリレー形式で歩き、休むことにしたのです。

みな昼間の疲れもあったので、隅に辿り着いて交代すると
うずくまって眠りにおちてしまいました。
ですからいつしか、うずくまって寝ている仲間を
抱きかかえて立たせてやり、また私も抱きかかえて起こされることで、
隣の隅へと左手で壁を触れながら壁伝いに歩いていきました。
そして次の隅で再びつかの間の睡眠を取る……。

これを一晩中続け、4人は凍死することなく朝を迎えました。
吹雪はいつしかやみ、捜索に来ていたヘリに助けられました。

私たち4人が昨夜どのようにしのいだかを話したところ、
レスキュー隊員は神妙な顔をして黙ってしまいました。


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